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レビュー
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ハドリアヌス帝の回想 (ユルスナール・セレクション) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
回想の巨大な建築
【コメント】:
l, edifice immense du souvenir、この作品を読み終えた後にすぐにわたしの頭に浮かんだのはプルーストの言葉である。プルーストの「失われた時を求めて」のなかで、マドレーヌの味から時をさかのぼる「わたし」の内的な対話があり、学生だった頃、なんどもわたしはこの箇所を読んだものであった。
ユルスナールが若かりし頃の作品から想を練り、何度もこの本の覚書にあるように試行錯誤を続けた末に上梓したこの本に...
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ハドリアヌス帝の回想 (ユルスナール・セレクション) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
ローマ皇帝の「声」、そして彼と共に生きた作家
【コメント】:
マルグリット・ユルスナールによるこの作品は、死を迎えようとしているローマ皇帝プブリウス・アエリウス・ハドリアヌスが、自らの生涯を養子マルクス・アウレリウス(『自省録』で著名なローマ皇帝)に対して書簡に於いて語るものです。一兵卒時の血気盛んで奔放な生活、トラヤヌス帝死後のローマ帝国の相続、深い信頼を寄せていたトラヤヌスの妻プロティナ、治世時の精力的な活動、その間も絶えず止まぬ思考、生涯を通して続...
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ハドリアヌス帝の回想 (ユルスナール・セレクション) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
まるでハドリアヌス帝が自身の肉声を綴ったかのような、ユルスナール畢生の名作
【コメント】:
塩野七生氏「ローマ人の物語」9巻で一部引用されていたユルスナール畢生の名作です。ハドリアヌスが軍で出世し、帝位に登極するまで、その直後の四執政官経験者粛清事件、帝国を巡察する旅の日々(地中海を夜航海する場面・砂漠の夜を過ごす場面は実に美しい情景描写です)、そして後継者選定の苦悩、死期を自覚しての達観に至るまで、ほぼ忠実に史実そして帝の内面を帝自身が綴ったかのようなモノローグで構成されています。...
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