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甘粕大尉 (ちくま文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
複雑で魅力的な人物
【コメント】:
「満州」というと個人的には石原 莞爾に惹かれるのだが、石原と対立した「満州の夜を支配する男」甘粕もまた充分魅力的な男だということがわかった。
角田氏は当時の関係者に丹念に取材し、一般にイメージする「主義者」大杉栄の幼い甥まで惨殺した「残虐な憲兵」というイメージを払拭する。(大杉栄の妻伊藤野枝の話は瀬戸内寂聴氏の「美は乱調にあり」が抜群に面白いので参照されたい)
恐らく軍上層...
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甘粕大尉 (ちくま文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
「天皇の赤子」が失意の先に見た夢は
【コメント】:
本書で用いられている写真は、表紙にある甘粕の肖像一枚のみ。
その一枚が、甘粕の信念と苦悩と挫折を、何よりも象徴している。
それだけに、口絵はもちろん本文中にも写真の出てこないことが、
むしろ故意なのではとさえ思えてくる。
大杉栄暗殺事件の罪を自ら背負った甘粕。逃げるようにして
フランスに立ち、苦悩の日々を送る甘粕。全章の中で、フランス
での隠遁生活を扱った章が一番...