●
怖い絵 のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
バックにある社会風潮や物語に隠された怖さ
【コメント】:
取り上げられている20作品には、見た目からおぞましさを感じる絵もあるのですが、この本の特徴は、何と言っても、見た目は何でもない普通の絵でありながら、そのバックにある社会風潮や物語に隠された怖さが語られていることでしょう。
その典型が、作品1のドガの「エトワール、または舞台の踊り子」でしょう。
ドガの有名なこの絵を知らない人は少ないでしょう。
舞台中央で踊るプリマドンナの表情...
●
怖い絵 のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
ジェリコーが怖い
【コメント】:
どの絵を怖いと感じるかは、当然、人により異なりますが、私が一番怖かったのは、
ジェリコーの『メデュース号の筏』
大きなキャンバスに、人と筏が、ダイナミックなピラミッド型の構図で描かれている。
海の波の隙間に、隠れるように小さな船が見える。
私は、長年この絵を、遭難した人々が救助される直前の姿を描いたものと思っていた。
しかしそうではなく、上流階...
●
怖い絵 のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
思いもよらない怖さを忍ばせているという驚きと知的興奮
【コメント】:
「十六世紀から二十世紀の西洋名画に恐怖をたどる小さな試み」
と著者が書いているように、
「有名な絵画」に、
その描かれたモデルや、画家の境遇、当時の世相、寓意などによって、
現代のわれわれが慄然とする恐怖が盛り込まれている事を解説してある本です。
ボルバイン作「ヘンリー八世像」は王様の立ち姿の肖像画です。
この肖像画が描かれた当時、ヘンリー八世は前妻に姦通罪を押し...