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レビュー
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巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
怒涛のような傑作
【コメント】:
本書執筆の基本コンセプトは、文中に繰り返し明確に示されている。まずプロローグに「正力の八十四年の人生は、日本の大衆社会の趨勢とみごとなほど重なる」「その全体劇は、同時に、大衆の原像が遊弋する昭和という時代を映し出す格好のジオラマ像ともなっている」(上p16)。あるいは「正力の野望の炉心には、大衆の欲望がとりこまれつづけた」「刹那的な欲望と消費文明に狂奔した昭和という時代(中略)の基層に流れる大衆の情念と非...
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巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
圧倒的な正力松太郎の伝記
【コメント】:
最後にある「主要参考・引用文献」のリストを見れば明らかだが、丹念に資料を当たっているだけでなく関係者に取材してまとめた、近来にまれな力量感のある正力松太郎の伝記である。これだけ丹念に取材して個人の障害を詳しくまとめた本は、戦後においては本書の右に出るものは無いのではないか。虎の門事件で警視庁のナンバーツーの官房主事を辞任した正力が、新聞経営に乗り出して日本の新聞事業を狂わせた軌跡は、日本にあっ...
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巨怪伝〈上〉―正力松太郎と影武者たちの一世紀 (文春文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
善悪・イデオロギーを超越した怪人、正力松太郎
【コメント】:
質・量ともに著者の代表作である。執念の作品といってもいいかもしれない。丹念で綿密な取材が持ち味の著者だが、それにしても巻末に掲載されている取材協力者、参考文献、登場人物一覧は膨大である。総理大臣もいればお笑い芸人もいる。戦後の著名人は殆ど登場している、といっていい程である。
彼は確かに欲望のままに動いたのかもしれない。彼は倒産寸前の読売新聞に乗り込み、大衆の心をつかむ革新的な紙面を作...
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