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謎の大王継体天皇 (文春新書) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
歴史のダイナミックさと丹念な資料批判に基づいた実証的な継体朝の著作
【コメント】:
筆者の水谷千秋氏は、継体朝の研究を専門領域とする古代史学者で、全体を通して丹念な史料批判の元に繰り広げられる手堅い実証的な論考だと感じました。日本書紀に対する史料批判も古事記や風土記ほかを使用しながら、適切に組み立てられたものだと思います。
「継体」とは名の通りで、日本書紀の編者も困り果てて万世一系という考え方に立脚しているため、苦肉の策で記した呼び名です。継体朝は古代史の中でもダイ...
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謎の大王継体天皇 (文春新書) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
広い視野で継体天皇即位の事情・その影響を俯瞰する日本古代史に関する良書
【コメント】:
日本古代史の謎の一つ、応神天皇五世の孫とされる継体天皇(在位時は大王)の即位。あまりに傍系のため、王朝交代説さえ唱えられているが、著者は丹念に文献、特に上宮記一云を読み込み、継体天皇は確実に応神天皇五世の孫で、越前ではなく近江北部を根拠地にし、やがて大和中央豪族に迎えられたことを論証する。継体天皇が王位簒奪・征服を行ったなら大変な争いになったはずなのに記・紀にそれを臭わす記述は皆無だから、私も...
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謎の大王継体天皇 (文春新書) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
歴史は面白い、と思える本
【コメント】:
歴史学者としては気鋭の著者の手になる一書。
極めて丹念な資料調査と妥当性の高いと思われる推論を積み重ね、
簒奪者とも、一代の英雄とも諸説のある継体天皇の正体を究明しようとしている。
といっても、著者の長年にわたる継体天皇に関する研究を手軽な新書として
読みやすく文章も改めたものなので、より詳しい論証などに接したければ、
先行して出ている単行本や論文も紐解いた方がよろし...