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民族という虚構 のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
社会心理学によって虚構を理解する
【コメント】:
前半(第1,2章)で民族概念が虚構であることが暴かれる。ここまで読んだかぎりでは、虚構性によって民族概念を攻撃するのが本書の目的だと思ってしまう。ところがこの思い込みは、第3章以降でひっくり返される。民族が虚構なら別に民族性にこだわる必要はないはずである。だが、現実には民族問題は強烈な影響を与えている。なぜ虚構がこうも現実で力を行使できるのか? 結局、その答えは人間の脳内にあり、心理学的アプローチに...
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民族という虚構 のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
民族という虚構
【コメント】:
民族の区分は恣意的で、虚構に過ぎないというのはもはや文化人類学では常識となっている。
しかし、著者はその虚構と現実という二項対立を疑い、民族という虚構はそれが必要だから出来たのだという。
そして、民族の連続性や同一性のもつからくりにも注目して、しっかりとした分析を行っている。
ただ、ひとつ疑問なのは、「国家=民族」というくくりわけには明らかに反対であろう著者が、在日の...
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民族という虚構 のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
ナショナリズム研究の新展開
【コメント】:
政治学の分野に心理学的アプローチを導入したという意味では、山岸俊男『信頼の構造』に匹敵するインパクトを持った一冊である。
「民族」を人間間の関係の上に形成される「虚構」である、という論点を説得的に展開する著者は、いっぽうでその「虚構」の意義を説く。民族自決やナショナリズムが近代にもたらした惨禍を看過するわけではないが、だからといってただ否定したからといってそれが克服できるわけでもない。
ルソ...