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レビュー
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背教者ユリアヌス (上) (中公文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
序章から魅了されること間違いなし
【コメント】:
3巻全部で塩野七生氏の「ローマ人の物語」第14巻のほぼ7割に相当します。寧ろ同巻がこの大河小説のサマリーのように思えるぐらいで、30年以上前の歴史学の水準とそれを徹底的にリサーチし、魅力ある想像上の人物を加える等してこれほどまでに見事な歴史絵巻を完成させた著者の筆力に敬服します。
本巻では、ユリアヌスの母の懐妊と産後の若過ぎる死から筆をおこし、コンスタンティヌス大帝の死と大帝が臨終に...
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背教者ユリアヌス (上) (中公文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
ひたむきに生きる糧となる小説
【コメント】:
30年ぶりに、文庫本ではない、厚い原版を取り出して読み返しました。キリスト教化するローマ帝国にギリシャ・ローマの神々を呼び戻そうとして戦火に倒れた皇帝の話しです。大部を一気に読ませるストーリー展開、史実への忠実さ、そこに流れる人間への本質的な信頼と宗教への疑念など、未だに色あせていません。その後の辻文学はむやみに厚く、文体も過度に装飾的で好き嫌いがハッキリしますが、この本は押しもおされもしない...
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背教者ユリアヌス (上) (中公文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
堂々たる諧謔
【コメント】:
本作は、当時の日本文学界に対して放った痛烈極まりない、 そして見事に成功した一大挑戦である。 まず、物語としてはともかく、文学的には忌避されていた 英雄譚を主題に据えた。そして、鴎外の課したと信じられて いた歴史文学に対する制約を軽々と捨て去った。さらに、 「現代日本語」という、当時の文学者にとっては限界ばかり が主張されていた貧相な表現手段を、堂々たる芳醇かつ堅牢 な文体を用...
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