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老人と海 (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
人生の黄昏
【コメント】:
著者の経歴から推測すると、主人公の老人は著者自身を写している面があるだろうと思う。53歳で体力の衰え感じ始めたのに加え、事故で重症を負い身体的な頑健さを失ったこと、創作についての自尊心・自信と作品の不評との葛藤、老いることへの心細さが移入されているように思う。
「『誰か話し相手がいるというのはどんなに楽しいことかが、はじめてわかった。自分自身や海に向かっておしゃべりするよりはずっといい。お...
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老人と海 (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
単純で難しい話
【コメント】:
この作品の筋は実に単純だ。老漁師が一人でカジキを釣り上げるが 帰港の間に魚をサメに食べられてしまう。それだけだ。
「単純」な話と「簡単」な話は似ていて非なるものだ。この作品が その良い例だと思う。
この話は漁師の「敗北」を描いているのか、「勝利」を描いているのか。それすらはっきりと断言できない。それほど 難しい話なのである。
カジキを持って帰れなかったとい...
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老人と海 (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
漁を通して人間存在の罪と虚無を描いた秀作
【コメント】:
ヘミングウェイの作品を読むのは、若き日に書かれた短編集以来二作目だが、本作は幾分ハリウッド的な、大衆受けを打算しての作品ではないかと思いました。
プロットが解り易く、枚数も短いので、いささかアメリカ人受けしそうな作品です。
とはいいつつ、≪氷山の理論≫を用いたヘミングウェイらしさも、もちろん失われてはいません。
「しかし、おれは考えずに入れない。だっておれに残されたことといえ...