●
ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
名君ティベリウスと暗愚なカリグラ
【コメント】:
「カエサルが企画しアウグストゥスが構築した」帝政を確固たるものにしたティベリウス。その死後、皇帝の地位を引き継いだカリグラは、後世、愚帝と評されますが、決して賢くなかった訳ではなく、ティベリウス(とその施策)の不人気の理由を正確に理解し、その反対の(つまり人気を得るための)施策を次々と行います。そして幸か不幸か、それを実現するだけの安定した国家体制と健全な国家財政が残されていました。
廃税...
●
ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
普通の才覚が権力を握ることの不幸
【コメント】:
二代目ティベリウスによる、ストイックなまでの政治と死ぬまで庶民の人気取りや評判を全くもって気にしなかった性格、そして自分がやるべき事を正確すぎるほどに把握していた言動。その後、全てが揃った状態で第三代皇帝となるカリグラのあまりの平凡さが目立つ。
国庫にたまった莫大な貯金をたった一年で空っぽにしてしまう奔放なサービス。先代が市民に不評だったことを自分は避けたいという気持ちが彼を逸らせる。
●
ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
ちっちゃな軍靴=カリグラを愛した兵士
【コメント】:
歴史上、皇帝カリグラは暴虐の果てに近衛軍団に見放され、報奨金目当てに暗殺されたことになっている。
しかし作者は詳細な研究により、暗殺を実行した近衛軍団大隊長ケレアが、カリグラの父ゲルマニクスの忠臣であり、カリグラを幼少期からまじかに見続けていた人物であったことを突き止め、そこから大胆な推理を働かせている。
そしてその推理は、皇帝暗殺という大罪を実行したケレアとその同士サビヌスの以後の行動~...
Amazonで詳細を見る!