●
ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)ローマ人の物語9 (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
読むにつれて塩野氏の考えも見えてきた
【コメント】:
通勤電車の中で少しずつ読み続けて4ヵ月、やっと第12巻まで読み終えたが、最初は
カエサルだけで何冊もページを割く意味が理解できなかった。
しかし、塩野氏にとって停滞していた政治システムを変えるために出てきたという歴
史的意義と、目標遂行のために硬軟とりまぜた柔軟な対応で進めるカエサルの人間的
魅力が同時に描かれていて、すっかり引き込まれてしまった。
大半がガリア戦...
●
ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)ローマ人の物語9 (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
ガリア戦記を分かりやすく叙述
【コメント】:
40歳にしてようやく「起った」カエサルが、ローマ国境をはるかに越え、ガリア人の広大な土地(西はスペイン・イギリスから東はドイツ国境まで)の平定に乗り出します。
本巻のほとんどは、カエサル本人の著になる「ガリア戦記」をもとにしていて、章立ても戦役の1年ごとにまとめられています。私は原典(訳本)を読んでいませんが、毎年の戦役の様子がドラマチックに描写され、一気に読み進みました。
様々な部族...
●
ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)ローマ人の物語9 (新潮文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
執政官就任からガリア戦役の5年目まで
【コメント】:
この巻では、カエサル・グラックス・ポンペイウスの三頭政治の密約が交わされてカエサルが執政官(コンスル)に就任する1年前の紀元前60年から、前執政官としてガリア属州総督に就任してガリア戦役も5年目となる紀元前54年までの期間が扱われている。
読後の感想として次の4点が印象に残った。
第一に、カエサルは「情報」の重要性を認識し、徹底的にその利用を図ったことである。情報が価値を持つ...