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蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫 お 48-5) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
宝石のように美しくも大切な想い出と、後味の悪さ
【コメント】:
本書は『光の帝国』に続く「常野物語」シリーズ第2弾だが、前作
の続きではなくシリーズの番外編といった方がよいかも知れない。
本書に登場する春田一家は、『光の帝国』に登場する春田一家の
おそらくは二代か三代前の先祖と思われるが、彼らの能力もまた、
『光の帝国』の春田一家と同様、「しまう」ことにある。
しかし本書の中では、一家の末息子である光比古の役割は重要
ではあるものの...
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蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫 お 48-5) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
不安な時代への警句と希望
【コメント】:
常野一族という一風変わった一族がいる。
『光の帝国』で、春田の血筋の書見台が一族ではない家に所蔵されていたとちらりと出てきた。
その書見台を有していた旧家と集落を中心に、19世紀末の「にゅう・せんちゅりぃ」を迎えようとする日本が牧歌的に描かれている。
だが、その新しい世紀が戦争の世紀であったことは、現代の読み手にとっては既知であり、描かれる世界が美しいほどに喪失の予感で胸が痛む。
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蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫 お 48-5) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
聡子は日本の良心
【コメント】:
時代は「にゅう・せんちゅりぃ」(21世紀ではありません。20世紀です)を迎えた頃、場所は山を越えれば福島、という阿武隈川沿いの農村地帯。絵に書いたような田園風景が目に浮かびます。大地主の末娘・聡子の話し相手としてお屋敷に上がることになった峰子の日記がタイトルの『蒲公英草紙』です。彼女が自分の日記になぜこの名前を付けたのか、何となくわかる気がします。うららかな春の午後、窓辺から黄色い蒲公英に紋...
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