●
蝶のゆくえ (集英社文庫 は 12-5) (集英社文庫 は 12-5) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
現代女性を描く柴田連三郎賞受賞作
【コメント】:
■橋本治が現代女性を描いた短編6作を収録。「ふらんだーすの犬」は、若く怠惰な母親たちから虐待を受けて小学生の少年が命を落とす。死ぬ直前看護士が抱きしめてくれたそのぬくもりを母親のぬくもりと勘違いして、少年は微笑を浮かべて天国に旅立つという実にやるせない作品だ。「浅茅が宿」は暴漢に理不尽に殺された夫とその妻の心情を描く。本書で橋本は第18回柴田錬三郎賞を受賞した。
●
蝶のゆくえ (集英社文庫 は 12-5) (集英社文庫 は 12-5) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
様々な年齢の女性心理に的を絞った傑作短編集
【コメント】:
私は橋本氏のエッセイは良く読むが小説は本作が初めて。橋本氏の作品は独特の論法で斬新な"ものの考え方"を読者に優しく提示し、読者にも"考えさせる"のが特徴だが、小説でも同様の手法が活かされている。
「ふらんだーすの犬」は最近良く報道される若い母親による幼児虐待を扱ったものだが、母親やその情夫の"考え方"を執拗に追って心を寒々とさせる作品。小説と言うよりは実録記に近いドライな描写が印象的。ラス...