●
債権奪還 (講談社文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
団塊世代の黄昏人生の考え方、生き方。
【コメント】:
昭和22、23、24年生まれを中心とする団塊世代が還暦を迎える時期となり、その世代がこれから送る生活と活動と同じ感覚で、同じ目線で綴られており、自分と比較しながら、参考に或いは反省しながら、読者自身の定年後の行き方を考える時間をくれる作品である。主人公の藤倉は現在56歳、ふそう銀行で2年前に割増退職金をもらって早期退職勧奨制度に手を挙げた。不幸にもそれ以前に夫人を癌で亡くし、一人娘は結婚式直前であり、自...
●
債権奪還 (講談社文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
団塊人間の末路に感じる不安と復活の物語
【コメント】:
別に債権どうのってのは本筋ではない。なんか思いつきレベルのお話なんだけどなあw
こういうのに引っかかるほど金融庁の不良債権対策の締め付けが
銀行を機能不全に陥らせていたのかと思うと暗澹たる思いに
この本の本筋は仕事一筋の朴訥な銀行マンが妻の死を機に早期退職するが
することもなく酒浸りになって暗鬱としている日常を描いている
あまりにもダウナーな描写に読む方も盛り下がること請け...
●
債権奪還 (講談社文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
人間復活の小説
【コメント】:
本書は企業小説ではない。人間の再生を描いた小説である。タイトルの債権奪還とは、人生おける債権、生きる力を取り戻すという意味だろう。
主人公の藤倉は、銀行を早期退職者優遇制度に応募して退き、癌で亡くなった愛妻との思い出の地に、終の棲家を求める。酒浸りの無気力、無節制、自堕落な日々。入院を切っ掛けに入院患者と触れ合う内に、いつしか生きる気力を取り戻す。ほろ苦い結末ではあるが、爽やかな印象を...