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サロメ (岩波文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
幽玄
【コメント】:
他にもサロメの日本語訳本はありますが
文体と格調の美しさと簡潔さはこの福田さんの訳本が一番でした。
此処に出てくるサロメの姿は月の光のようにはかなく消え入りそうでいて
最後抑えていた感情を全て曝け出して愛する男の首に接吻する狂える女。
神秘的で幽玄・・・そして可愛いらしくも強い少女です。
ビアズリーの挿絵(これも素晴らしいのですが)すらこの名訳の前にかすんでしまうほど。
この...
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サロメ (岩波文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
コンパクトな毒
【コメント】:
短くて、毒気に満ちている。ウィスキーボンボンのような作品ですな。本の薄さに手軽に味わえると思うと悪酔いする。子供のときに、所詮お菓子なんだからと、ボンボンをつまんで食べたら頭がクラクラしたのを思い出す。
同じような台詞が反復するのは音楽的な効果を上げている。ディオニュソス=酒の神=悲劇の神=音楽の神というニーチェの認識をうまく具現した作品。淫蕩に輝く月や薔薇の花弁が視覚に強烈に浮かん...
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サロメ (岩波文庫) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
まさに「古典的」翻訳。ビアズリーの挿絵の完載が魅力
【コメント】:
作品自体については、あえて言及しない。福田恆存の翻訳は1958年のもので、そもそも旧仮名遣いを使用するなど福田らしいものである。それを踏まえれば、かなりに高水準ではあると認めるし、本作の「古典的名翻訳」と呼ぶだけの価値はあると思う。
しかし、現代の目からすると「古い!」と思わずにはいられない。特に、女性の言葉遣いは「日本語の変化」でも極めて顕著な部類である。この訳からは、サロメが十代...