●
記憶/物語 (思考のフロンティア) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
オカルトエリアに片足を入れかけている?
【コメント】:
賛否はおいて記憶をめぐる物語批判としで考察が明快なので、
まずは読むべき本だと思います。
他者との出来事の分有、その可能性について、諸々考察が
されてます。結論らしきものはないですが。
歴史に興味がある人はふまえておくべき論点であること
はまちがいないです。
但し、ポストモダン的物語批判の影響を多分に受けてい
るためか(というかそのものだけど)、「痕跡」「署名...
●
記憶/物語 (思考のフロンティア) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
文体は易しいが問いかけは難しい
【コメント】:
暴力の歴史は、後の世に語り継ぐことで平和の礎としなければならない。だが、暴力的な出来事を語りつぐことなど、本当にできるのだろうか?本書を貫くものは、暴力の「記憶」を「物語」ることにまつわる問題群をめぐる、ある種の「悩み」である。
PTSDやトラウマ、フラッシュバックにさいなまれる人々にとって、「記憶」とは領有する対象ではない。「記憶」が人を領有するのである。暴力的な出来事を経験した人々に...
●
記憶/物語 (思考のフロンティア) のレビュー・感想
【おすすめ度】:
【タイトル】:
分析/文学
【コメント】:
「暴力的な出来事を語ることは可能か」という書き出しで始まる本書の問題意識は、ホロコーストのような出来事と、その出来事を語ること、の格差をどう埋めるのか、ということで一貫している。ホロコーストを伝承する試みに失敗している「シンドラーのリスト」などを批判しつつ、著者は、悲惨な出来事を「是非とも語らなければならない」と言う。そういう語りの可能性としてナショナルな視点などのあらゆる立場を相対化すること...